筆 新たなパーマ技術の開発者。
No.5 実験を重ねて6年が過ぎた頃に、基本調整が従来パーマでは出来ないことが確実になります。
歴史のあるパーマ技術のまさかの展開に、一番驚いたのは私なのですが、集まったデータはそれを示していました。
では、何時から調整できなくなったのか…? 探すと酸性系やシス系の薬品が世に出た時代にまで遡ることが分かります。つまり、強くかかるチオ系薬品の調整ができないため、これより弱い薬品の要望が各地の美容師からあったようです。それがきっかけとなり酸性系やシス系等の新たな薬品は生まれたようなのですが、これは言い方を変えると、強くかかるチオ系の薬品の調整方法を美容師が知らなかったと言うことになります。しかし、それで飯を食って来たプライドが邪魔をして、調整が出来ないとは言えなかったのでしょう。
製造側にとっても新たな商品はビジネスチャンスであり、この要望は両者に都合が良く、ここで利害が一致し生まれた商品が、新たな薬品(道具)です。
しかし、この話が本当ならこれ以後に美容師を志した多くの方が、調整に自信を付けることが出来なかったと想像します。こんなことも新たなパーマ技術によって明らかになったのです。この酸性、シス、加温、一浴式などの出現は昭和40年前後に集中しています。この相次いで生まれた薬品や方法が、パーマの調整問題を現す動きだったのであろうと私は考えています。
※私が美容師になった時は、これらの薬品を良い薬品と言い販売していました。
※現在もこれと同じようなことが、繰り返されているのは何故なのでしょうか…
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