筆 新たなパーマ技術の開発者。
No.13 前述したように、カルテは前回の施術忘れを防ぐのに役立ちます。しかし、カルテの記録を守っても、かかり具合が安定しない状態では役に立つとは言えません。
元々、経験値で施術を組み立てる私ですがカルテがあると、迷った時に、前はどうやったかな?と「つい、記録を見る」のです。良かれと思ったこの確認は、経験値で組み立てた施術内容を狂わせ、更に中途半端な妥協案にするのです。
その結果、カルテなんか見なければよかったなと言う、後悔する施術が多発してしまいました。これがカルテを廃止した直接のキッカケです。
そしてそれを強く後押しした物がカルテ自体への不信感でした。
さて、そんな経緯から以前のようにカルテには頼らず経験値で組んでいくパーマに戻り、「毎回初めてのパーマである」と考える施術を再開したのです。そしてカルテを省いた時間を利用して「詳細な施術観察を行う」ことを新たに追加しました。なぜならこのカルテの問題とは別に、以前から見落としている現象があるように感じていたからです。もちろんこの観察で何かが得られると言う期待は極小さなものでしたが、当てにできない物(つまりカルテ)に時間を費やした悔しさがエネルギーになり、以前から思っていたその現象を探すことになったのです。
コメントをお書きください