筆 新たなパーマ技術の開発者。
No.14 カルテでもう一つ気にいらないことは、合点の行かない記述内容でした。初めてカルテを見た時は「これって、メモじゃないの」と言う印象で、同時にこれで何が分かるのだろーと言う疑問を感じました。
もちろん私の持つカルテへのイメージも漠然としていましたが、パーマ技術を支える物なのでもう少し整理された、数字の多い合理的な内容で構成されているに違いないと考えていたからです。そんなメモカルテで記録を取り始めてみると、案の定かかり具合を安定させる能力はありませんでした。それでも3年間記録を続けましたが新たに必要と思われる項目や、記録内容の変更などの改善案は見つかりません。さらに何処を確認しても、改善案を導き出すようなヒントすら出てこないのです。しかし、カルテの廃止で私本来の考え方に戻れたことと、この3年間の経験値を有効にしたいとの考えから、新たなカルテを一から組み立てようと思いついたのです。
当時はカルテにどんな記述が必要なのか、曖昧だったのですが、当てにならないカルテで迷った自分に腹が立った事実が私の内側に火を付けたようです。
また、詳細な施術観察とは別に
[実験]
(詳細はデータベースへ)を加えて、その実験を中心にしたデータ(開店4年目のこと)の収集も始めました。詳細な施術観察には時間がかかると判断したため、記憶をメモ化してそれを長期間に渡りストックし続けることを実行したのです。
※当時の私の経験値はまだまだ点の状態で、線でつながらない部分が多くありました。
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