筆 新たなパーマ技術の開発者
No.17 こちらの実験は「丁度いい薬量」(適量)を探すと言うものです。当時、私が使用していた薬量は60cc位(ショートヘア)で、これをスポイドに入れてパーマを行っていました。ところが、強過ぎたり弱過ぎたりと不安定なかかり具合が出たり、傷みの強く出る場合も見られ、こんな現象が3回に1回程度の頻度で現れるのです。
同じ経験値を持つ方があると思うのですが、薬量は目的を達成する量であり、それが安心感にもなり実績や自負にもなるため、自分のやり方は簡単に変えることが出来ません。その一方で、同じような長さでも毛量の違いから「薬量も違うはず」と、漠然と考えているわけです。こんな意識が初回(ベース幅で強さが変わる)実験の挫折から強く表面化し、これによって確認する意識が強まりました。
そしてこの実験が3年目に入ったとき、かかり具合の安定を実感するに至り、その理由がデータの分析から明らかになったのです。
※モデルさんは苦情が出ない身近な2人用意して、施術内容を記憶することにします。
※また、モデル条件は、傷みのある髪でパーマ回数が年4〜5回程度の方を選びます。
※データは自作計測器で記録を取り、ねつ造の出来ないプリンターで印刷して残します。
※このデータと、髪の変化を比較すると言う手法で、1年間程度の確認を続けます。
尚、この確認は一筋縄では解けず、結果的に5年間の作業が必要となりました。
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