筆 新たなパーマ技術の開発者。
ブログNo.37 断毛に困り(パーマ&カラー)、口コミを頼りに直してくれる美容室を探し、転々とされていた方の話です。(髪が柔らかくボリュームが出難い条件)
このお客様の要望はパーマとカラー両施術を続けて、髪を伸ばしながら断毛を直したいと言うものでした。
しかも施術ペースは3週間に一度と言う非常に難しい条件です。(傷み易い条件)
この頃の私は、なじみのお客様の傷みの改善に区切りがつき、施術内容の熟成とその応用法、そしてその効果等も分かり、具体的な毛髪診断が可能になっていました。このタイミングでの難しい施術条件となる「傷みの極少化」は、私にとって魅力的な案件であり、さらにカルテの能力を改めて知るチャンスにもなると考えました。また新規のお客様で断毛を止めることが出来れば 新たなパーマ技術の理論と効果を再確認でき、それはさらなる自信につながると考え喜んで引き受けたのです。そしてお客様の要望と毛髪診断から、断毛を直すためにはおよそ1年かかるということとその理由を告げて、了解を得てスタートを切りました。そして9ヶ月後に「断毛が止まったわよ」と、嬉しい報告を受けることになります。
その間の施術回数はパーマが9回、カラーが5回の合計14回です。施術開始から約4ヶ月で改善感は現れたのですが、そのあまりの小さい効果に私が満足できませんでした。そのためさらに油断をしない施術にシフトして、この効果を引き出すことに成功するのですが、これがキッカケとなり「今までのパーマとは全く違う」と、お客様が感じていたパーマへの本音を聞き出すチャンスとなります。
このお客様はそれまでの美容室の説明に納得がいかず、効果もないと感じていたため、先ずは私の毛髪診断の説明に大いに納得したそうですが、説明を聞くまでは髪を短くするか、パーマかカラーのどちらかをやめるつもりでいたそうです。
このエピソードは「お客様は美容師をよく見ている」と言う教訓なのですが、それだけではなく効果も、機能性のチェックもされていることを意味しています。
ですから効果のない状態を言葉でフォローしたり、しきりに薬品の良さをアピールすると、美容師の思いとは裏腹にお客様は強い不信感を抱くという実例です。
※この時の髪の長さは20cm程度で、かかり具合は持ちを意識した強いパーマでした。
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