日本ピンパーム協会中部事務局 遠山千秋
ブログNo.40
髪が切れる1&2は、パーマとカラーの複合施術で起きる断毛です。これで断毛が起きてしまうとなると、お客様がどちらかの施術をやめてしまうのは十分に予測ができる話です。もちろん新たなパーマ技術は、断毛を防ぐのを目的に開発したわけではありません。パーマ全体の高性能化を目指した物です。高性能ゆえに断毛を抑えながら、多回数のパーマとカラーの繰り返しが可能なのです。
この能力は残念ながら従来パーマにはないため、技術で傷みを改善する美容師は少なく、そのためこの話は通じません。現美容師の多くが「傷むのは仕方のないこと」と思っているため、何とかしなければという思いはあるものの、傷みは治せない(常識化)とあきらめているのでしょう。ですから技術で断毛は治せますよと提案しても懐疑的になるしかなく、インチキと決め付けて一件落着です。
この反応は傷みを治したことのない美容師の経験値を現すのですが、商売的にパーマはやめられないため、結局良いと言われる薬品やパーマ機器の使用に頼るようになっていったようです。しかし、これらも思ったような効果が出ないため、お客様の不満はピークに達し、結果、パーマをかける人を減らしてしまいました。一方、いつの間にか美容師の中に面倒を嫌う傾向が増えて、施術効果の確認をする意識も低くなり、施術自体も雑になってしまっています。
この主な原因は髪型、つまり仕上げ(髪結い化)さえ綺麗に出来ればいいと言う感覚があり、洗った後のことは知らないよと言う体質があるからです。ところが当の美容師にこの自覚がないため危機感はなく、機能性の大切さを警告してもピンとこないようです。残念なことです。
※私は無責任な雑誌の記事にクレームを付けて来ましたが、返事は一切ありませんでした。
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