筆 新たなパーマ技術の開発者。
ブログNo.45
ロットに比べて、ピンパームはより根元近くまでカールが巻き込めます。そのため、根元の方向付けの有利さと、持続性の良さとを備えながら、なおかつボリューム感を適度に抑えることのできるかかり具合が特徴となります。
では、なぜこのような特徴をピンパームが備えるのかと言うと、ロットと言う道具(筒の直径)に制約を受けずに、髪をカールすることが出来るからです。その代わりに、美容師の巻き方(ハンドメード=技量)の良し悪しでピンパームの性能は左右されるため、技量の差はロットより強く現れてしまいます。
この技量差を高めるために行う最初の訓練は、カールの位置決めとその収め方(練習)です。その次にこの位置がぶれないようにカールを作ることです。これが出来るようになったら、最初の訓練内容に加えて、硬い丸いカールにすることです。
この2つを守ったピンパームは、整然とした端正なカールとなります。逆に、見た目の汚いカールや、緩んで歪感のあるカールは未熟さを現します。このように端正に巻かれたカールが巻き方の基本となり、これを一定のスピードでリズミカルに巻けるようになるとワインドは早くなります。これをモデルウィックで練習し、全体が45分(120個程度)位で巻けるようになったら、人の頭に移り経験を積んでお客様へと進みます。このような段取りでカール作りを習得すると、やがてウェーブなどを計画的に配置する作品作りが可能になります。
勿論、ピンパームも、新たなパーマ技術の基本調整は必須条件となります。
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