2015年
1月
30日
金
筆 新たなパーマ技術の開発者。
No.4 こんにちは。前回はチャレンジに至る心の動きを書きましたが、実はこの実験で答えが出るとは思っていませんでした。取りあえず私の知りたいことを教えてくれる先生に出会うまでのつもりで、片手間に始めた実験だったからです。ところが、3年が過ぎても5年が過ぎても、一向に具体的な調整法を教える勉強会は現れません。
巷に紹介されるものは一過性の道具の宣伝や流行りの形作りで、私の知りたい基本を教える物はありませんでした。そんな状態に落胆しながらも、実験から少しずつデータが集まり始めます。その内容を眺めているうちに、突然、従来のパーマでは調整が出来ないのではとひらめいたのです。まさかとは思いましたが、思い浮かべて見るとテストカールの詳細を克明に説明する講習会はないのです。
そうか! だから従来の講習では実際の調整に触れずに、出来るものとして扱い、先に話を進めてしまうんだとやっと納得がいきました。
つまり、講習する側も調整法が分からないため詳細には踏み込めず、美容師は出来ないと言えない立場にあり、この空白を埋めるように商品や形に話題を振り、調整の説明には入らず終了となるわけです。これが何十年もの間、パーマの講習会で普通に行われて来たとすればビックリですが、この弊害はレベル低下と言う形で現在のパーマに色濃く現れることになりました。それが不安定な調整や、筋の通らない説明をする美容師を作り出した原因です。しかも、これが危機的な状況であることに気付く美容師が少ないため、問題はさらに深刻です。
このレベル低下は、基本を追究しなかった美容師の責任なのです。
※思い付きの説明や、テストは要らないと言う美容師はこんなことから生まれました。
2015年
1月
15日
木
筆 日本ピンパーム協会中部 遠山
No.3 パーマの評価に、なぜ「スタイリングが楽になった」とか、「旅先でもシャンプーが出来る」とか、「持ちが良くなった」などの、賛辞の声が上がらないのでしょう… それは「かけなければ良かった」(理由は様々)と失望する声(危機感)の方が多いからではないでしょうか…? パーマの評価は形の良し悪しだけではなく、シャンプー時の風合いの良さやスタイリングの楽さなど、日々の生活に役立つ重宝さ(機能性)が必要です。しかも、ニーズは人それぞれに違い要望は幅広いため、パーマの強弱に関わらず、機能性の提供は欠かすことが出来ない条件です。
つまり、お客様にとって便利で嬉しいパーマだからこそ、値段が高くても施術時間が長くても、少々の傷みなら許容されて需要も続くものなのです。さらに、整髪剤がなくて形作りが出来る内容であれば最良です。だとすると直ぐに取れたり、チリチリになったり、傷み過ぎるパーマではダメということになります。
このような良好な状態を可能にする基本技術が「新たなパーマ」です。
普遍的なパーマ技術を目標に15年超の開発時間を要しましたが、実施術は、道具を合理的効率的に使いこなすシンプルなもので、理論は誰でも分かる内容です。
※ブログの掲載を、基本毎月15日と30日の予定といたします。(変更有)