2016年
1月
31日
日
筆 新たなパーマ技術の開発者。
ブログNo.28 私にとって幸いだったのは、務めた美容室の作品作りにハンドブロー的な仕上げが有ったことです。師の行うこのような作品作りを見ながら、あれなら毎日のスタイリングが楽だろーなと、私もお客様の気持ちになり嬉しがっていたものです。
務めている頃のこんな光景も、楽なスタイリングを実現するためのヒントの一つですが、当時の私には出来ないことばかりでした。
時はカット&ブロー全盛期で、私の師は当時のカットの長所とピンパームの長所を熟練の技で組み合わせて、後の楽なパーマを提供していたのです。
私はこの仕上げ方を見ながら、「盗まなければ…」と思い、穴があくほど見ていた記憶があるのですが、残念ながらこの核心部(カット+薬品扱いと巻き方)を盗むことはできませんでした。
その代りにパーマのお客様が恐ろしい勢いで増えると言う、驚きの経験をさせてもらうことになり、あまりの多さに「こんな時間に、またパーマだ…もう嫌だー」と思ったことは数知れません。その当時のスタッフは師を含めて3人で、日に20人前後パーマをかけた記憶があります。
このパーマの急増から「パーマをかけて良かった」と言うお客様の素直な反応が読み取れるのではないでしょうか… 現在(2016年)これがカットに置き換わっているわけで、なぜ置き換わったのか、ここにパーマ人口減少の理由があります。
※お客様はその理由が即座に分かるのですが、何故か美容師はそれが分からないのです。
2016年
1月
15日
金
筆 新たなパーマ技術の開発者。
ブログNo.27 スタイリングを楽にしようとする決断により、私の行うパーマの内容(施術全般とその確認)は徐々に確実に変わっていきました。その具体例の一つが、アイロンやブローや整髪剤といった道具を極力使わず、仕上げを行うという意識の変化です。
これを実行することで施術内容の是非や進歩の具合が分かると考えたからです。そこですすぎ後のドライで、何処まで形になるかを確認するようになります。
残念ながらこの確認を始めた頃の達成度は、ショートヘア10人中1人以下と低く、ブローをしなくてもいい形であっても結局ブローをしていました。
そのため調整の手応えが全く分からず、楽になったかどうかも確信が(経験値)なく、楽で良い形になっても偶然と処理するしかありませんでした。
しかし、実験が7年目に入った頃に10人中2人程度に確立が上がりだしたのです。達成度がやや上がったことは大変に励みになり、もっと高められるはずに違いないと試行錯誤のチャレンジにも熱が入りました。
もちろん何処まで達成率が上がるのかも、限界が何処なのかも分かりませんでしたが、ダメなら今まで通りの髪結いに戻ればいいと判断して進みました。
2016年
1月
01日
金
筆 新たなパーマ技術の開発者。
ブログNo.26 お客様のスタイリングに関わる会話から、「おしゃれを維持するのは大変なんだ」と感じていました。そんな意識が何処かにあり、ヘアスタイルで変身する夢(非日常)とは別に、洗うと壊れる形(日常)に儚さや物足りなさを感じていたようです。
つまり、これが機能性と言う考えに至る背景となり、私自身が求めたパーマへの夢となります。しかし、美容室では髪型を作ることが何世代にも渡り常識化しているため、同じような疑問を持つ美容師さんに出会うことが出来ません。
にもかかわらず美容室で覚えなくてはいけない仕事の多くが、洗うと壊れる形作りです。もちろんこれも覚える必要があるのですが、形作りが上手く出来ると満足してしまい、洗った後の楽さや問題の確認を忘れてしまいます。そのため、その後の情報が得られない状態になっていました。
これを改善するキッカケになったのが、開店5年目に湧きあがった自問自答の内容です。幸いにも赤字はなく、ローンの目途もたち少しホットしたのか、突然にそんな思いが去来します。当時の私はパーマ後のスタイリングをブローで行い、ハンドブローの提供は出来ませんでしたが、その状態を「暗闇を手探りで歩くような不安」として感じていたようなのです。その無意識な不安がこの自問自答で表面化し、忘れかけていた洗った後の楽なパーマの実現を考えるようになります。これが実験を始めるキッカケになるのですが、それまでの美容業界との関わりから私の欲しいデータや文献はないと判断し、試行錯誤でデータを集める実験を開始します。もちろんこれが出来たら、多くのお客様に喜んで頂けるとの思いもあり、腕も向上し未来への備えになると直感したからでもあります。
筆 新日本ピンパーム協会代表 遠山 千秋
2016年、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。本気でパーマ技術の基本調整を勉強したい方、現状のパーマに危機感を抱いている方、パーマに疑問や質問の出来ない方、パーマをかけてお困りの方等、ご質問を頂ければ分かる範囲でお答えいたします。
なお、このHPはパーマ技術の特徴や長短所を一般の方に広く公開することを目的とし、商品の販売などを行う物ではありません。
あまりにもパーマの情報がなく、理論的でない説明も多いため、これを正し払拭するため協会の分かる情報を紹介いたします。
※分からない部分も未だ多くあるのですが、分かり次第訂正し公開いたします。