2016年

4月

30日

母親のパーマ

筆 新たなパーマ技術の開発者。

 ブログNo.34 ある日、母親のパーマを何気なく見ていて、とてもやり難そうにしていることに気付きました。気になりその理由を聞くと、「かかり難い髪なのよ…」(私はそう思わなかった)と言うのです。

ならばと次回来店時、ワインドは母親が、かかり難さの対応(基本調整=下仕事)は私が受け持ったのです。

 

パーマ後、施術中のカールの動きや放置時間の違いを母親にたずねると、「あんた、あれどうやってしたの?」と言う質問が。 当時は基本調整と言う言葉もなかったのですが、施術時間が大きく縮まり20年近く悩んでいた問題が一瞬に解決したのですから母親は大いに不思議がりました。そしてこれを何処で教わったのか…とか、かかり難い髪なのになぜ直ぐにかかったのかとか質問の嵐です。

この素人のような質問から、教えても理解できないであろうと判断し、施術に問題があることを告げると「えっ」と言って、私の答えを真剣に聞いていました。

 

親子で同業者と言う条件のため、母親は怒ることなく素直にこの答えを受け入れたのですが、師弟や先輩とでは出来ない会話です。美容界はヘアスタイル作りを本業(感覚)と考える美容師が多いため、元々技術的な間違いを理論的に正すと言う素地が育ち難いのです。そのため母親のパーマ技術も行き詰まり、施術の惰性化に気付けず、20年間も改善法を見つけることが出来なかったのです。これが従来パーマの根底にあるのなら、パーマ技術のレベル低下は必然となります。

※確認できない知識を口にする美容師がいますが、これは不安感を埋める心の動きです。

 

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2016年

4月

17日

素朴な疑問 その5

筆 新たなパーマ技術の開発者。

ブログNo.33 

 

なぜ、

ーマにはこんなに多くのやり方が存在するのか… 

 

化学反応のシステムの違い   2浴式2つの液を使用)、1浴式(1液のみ)

薬品の違い(温度条件など)     アルカリ性、酸性などの性質や成分の違い。

巻き方の違い                     ロットを巻く、ピンカールを巻くなど。

巻く道具の違い                  ロット形状や材質の違いなど。

 

どれを用いても、使いこなす(技量)のに時間(道具を理論的に扱う事)が必要と考える私は、慣れた道具の経験値に重きを置いていたため、何故こんなに多くのやり方があるのか不思議でなりませんでした。単純に考えると、より良くする方法と捉えることも出来るのですが、では、何故、新たな方法が昔からある方法を淘汰して広まらないのか(一長一短)…? 

私が出店した頃は、シス系、酸性系と言う薬品の違いでかける時代だったようですが、その評価も一時的なもので、大きな広がりを見せることなくさらなる薬品に変わって行きました。(シスを一度だけ使いましたが、人工的な手触りに驚きました)

 

この時代の私は「速やかに短時間に終われるパーマ」で、「格好の良さと楽さ」が得られれば、道具は何でも良いと思いましたし、パーマ後の楽さは施術時間の長さを帳消しにするとも考えていました。

また、それが美容師の技術力を暗黙にアピールするとも思いました。

そしてお客様に嬉しいパーマの提供が出来ていれば、やり方の多くは淘汰されて自然に減って行くとも考えていました。

 

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日本ピンパーム協会

中部事務局

 

代表 遠山千秋

 

 

 協会代表の挨拶。

 

新たなパーマ技術の発見と、

その性能。

 

私は日本ピンパーム協会中部事務局で代表を務める、遠山千秋と申します。協会発足当時から多くの美容師さんと関わる立場にあり、パーマの夢を語り合ったり、自らがモデルになりパーマを体験して来ました。そのパーマの理想が、シャンプー後のスタイリングの楽さ(楽さ、長持ち)と、格好の良さ(デザイン性)でした。

このようなパーマの内容が提供されれば誰もが嬉しく、これなら後世に残るパーマ技術になると確信します。しかし実際はと言うと、この内容のパーマがなかなか提供されず、おしゃれコストだけが突出してしまい、パーマ人口は大幅に低下してしまいました。

 

協会も発足当時からこの夢の実現のため、多くの美容師さんに情報の伝達を続けながら縁をつないで来ました。しかし技術レベルのアップははかどらず、私の心配は的中して2013年の段階で昭和40年代のパーマ人口にまで激減してしまいました。(日本パーマネント液工業組合の表で確認を行う)

 

そんな中、縁を持った一人の美容師さんが「こんなことが出来るようになった」と、あるパーマを見せてくれたのです。それがここで紹介するパーマ技術の原型です。この技術は私の知るパーマの常識をことごとく覆す内容を持っていて、その内容と結果に私はしばし言葉を失いました。その具体的な施術が、強さ、根元、傷みの3つに分類した基本調整です。

 

※実は、従来のパーマにこの調整を詳細に説明した文献はありません。個人技で理想に近い結果を提供する美容師さんは少数あるのですが、説明が…

 

技術開発には約15年を要したそうで、そのかいがあり従来のパーマ技術に‟解かれていない理論“を見つけることができたとのことです。また実際に傷みの少なさを目の当たりにした私は、基本技術の大切さを改めて見直します。さらにこの発見で従来パーマの不安定さも解決することが分かり、この新たな基本技術に私自身も大変ビックリしております。

  

しかし、この技術を開発した美容師さんは留まる事なく、2006年頃から施術内容の視覚化に取り組んでいたのです。それが各調整で紹介する、動きの見えるテスト、根元の動き、艶による傷みの確認と、持続性の追跡調査等です。 

 

さて、巷には色々なパーマの応用技術があるのですが、結果として「毎回違うかかり具合」「直ぐに取れる」「チリチリになる」「バサバサになる」「楽にならない」などを感じたら、それが基本に問題のあるメッセージとなります。極端な違いや不安定さを感じる場合は、各調整のどれか、あるいは全てに問題が出ている可能性が高くなります。この状態の時、紹介した調整の動きは見えません。

 

そんなことも、このパーマ技術の開発で分かるようになりました。

なお、この現象はピンパームにもロットにも共通する、パーマの普遍的な基本技術です。

 

日本ピンパーム協会の有料会員に登録して頂くと、さらに詳細な情報が分かります。 

 

 

 

 

この技術データはサイクル化(下図)して、絞り込まれて更なる質の向上に貢献するデータを提案します。

 

また、このパーマ技術は、高い安全性と環境に優しい能力を備えながら、さらに省資源やエコ化にも貢献します。